小中併置校における小中連携
本校は小学校と中学校が同じ校舎内にある小中併置校です。とは言っても、職員室も各行事も小中一緒で、それぞれの教職員や児童・生徒間のコミュニケ-ションが日常的になされている本校においては、小中一貫校や義務教育学校と同様のメリットが十分 にあります。
「小中一貫教育」には以下のメリットがあるといわれています。
1 小学校から中学校への移行によって生じる心理的負担の軽減
小学校と中学校の間に存在する段差(中1ギャップとも言われます)が解消される結果、ゆとりがあり安定した学校生活を送ることが可能となります。
2 義務教育の全期間9年間を計画的・継続的に指導できる
一貫した教科指導、生徒(生活)指導が展開できるとともに、児童・生徒の発達の状況に即した指導が実施可能となります。その結果子、こどもの個性を尊重し、多様な資質や能力を伸ばす系統的・継続的な学習、心の教育や生活指導と関連づけた生き方指導を実施できます。
3 豊かな人間性や社会性を育成
小学生と中学生といった校種を超えた児童・生徒の交流を継続的に行うことによって年齢を超えた子どもたちの活動や社会とのかかわりを重視した活動を展開し、豊かな社会性や人間性の育成が可能となります。
〇少人数・複式学級 教師と児童生徒の距離の近さも本校の特色の一つです
各学級8名以下の児童生徒数できめ細かな学習・生活指導を実現しています。
令和6年度は小学校は、2・3年生は6名、5・6年生は4名の複式学級で、1年生と4年生が欠学年です。中学校は1.2年生が6名の複式学級、3年生が1名の単式学級ですが、中1と中2は5教科の学習はそれぞれの学級で学んでいます
令和6年度は小・中合わせて17名の児童生徒数です。
〇ユネスコスクールとしてESD(Education for Sustainable Development 持続可能な開発のための教育)を推進し、「持続可能な社会の担い手を育む」ための教育活動を展開しています。
現在、世界には、環境・貧困・人権・平和・開発といった様々な地球規模の課題があります。ESDとは、これらの課題を自らの問題として捉え、一人ひとりが自分にできることを考え、実践していくこと(think globally、 act locally)を身につけ、課題解決につながる価値観や行動を生み出し、持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。
本校では、栽培学習や動物園学習を中心に、キャリア教育、環境教育、国際理解教育などを総合的な学習、特別活動、各教科、道徳で多面的かつ横断的につなぎ、子どもたちに9年間をかけて実践的な思考力や判断力、行動力を育む教育活動を行っています。
また、その切り込み口としてSDGs(エスディージーズ:Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)も取り入れ、よりグローバルな視野に立つ教育活動につなげていきます。