「努力は足し算 協力はかけ算」


  「努力は足し算 協力はかけ算」
                                                                                     校長 二瓶 明紀

 この釧路でも今年の夏の暑さは大変でした。ようやく朝夕は涼しさを感じるようになってきました。8月末の遠足を延期し20日に行いました。6年生は、7~8日に修学旅行へ。13日からは、鳥取神社例大祭で子ども神輿渡御や子ども相撲に参加するなど校外での活動も多くありました。幸い天気にも恵まれ子どもたちの笑顔をたくさん見ることができました。同行した修学旅行では、施設の挨拶や振る舞い、楽しく協力しながら活動する姿など学校や家庭での学びが垣間見られる時間でした。9月の終わりとなり子どもたちの1年間の学校生活も折り返し地点となります。通知表が各ご家庭に配付されますので、後期への新たなめあてを立てて10月から臨んでほしいと思います。

 さて、「努力は足し算、協力はかけ算」という言葉があります。「努力は足し算」というのは、毎日コツコツ小さな努力を続けていくと足し算の答えのように大きくなっていくということです。例えば、家庭学習を1日2ページずつ3日頑張れば2+2+2=6のように努力した結果は必ず増えることを信じて頑張ることが大切です。「協力はかけ算」ですが、かけ算は足し算より大きな結果になることがあるように、みんなで協力し合って取り組むと大きな結果を生むことができます。例えば、係などで3人が2ずつ頑張れば2×2×2=8のように足し算より答えが大きくなります。みんなで協力し合うことがとても大切で大きな力になるということです。しかし、協力しない人が一人でもいると2×2×0=0になってしまいます。つまり、みんなで決められていることを守らなかったり、学習中に関係ないおしゃべりをしたり、間違った答えを言った人を笑ったりする人が一人でもいると0になってしまいます。10月に予定している学芸会は、一人一人が協力して大きな力を出せるように期待をしています。前期を終えて、10月からの後期スタートにあたり、「努力は足し算、協力はかけ算」の意識を持って大切に過ごしていってほしいと思います。

 季節とともに夕暮れが早くなってきました。先日「秋の交通安全運動」の出陣式に参加してきました。歩行者が見えにくい、自転車の飛び出しなどへの注意喚起がされました。運転する私たちも歩行者である子どもたちも今一度注意を怠らないようにしたいものです。各ご家庭でも声かけをよろしくお願いいたします。
 

2学期がスタートしました

  「2学期のスタートにあたって」
                                                                        校長 二瓶 明紀

 27日間の夏休みを終えて2学期がスタートしました。夏休み中も暑い日が続き、この釧路でも連日の「夏日」となりました。地域の皆様の協力を得て、各会場でラジオ体操も行われ毎朝子どもたちが集う姿と高学年のリーダーシップを見てきました。各会場で準備をしてくださった地域の皆様、大変ありがとうございました。また、7月29日にはPTA主催の校内デイキャンプが行われました。大勢の子どもたちが参加して、テント設営・ゲーム・夕食・肝試し・花火など笑顔が弾けました。大変暑い日でしたが楽しい1日となりました。おやじ会はじめPTAの方々に心よりお礼申し上げます。2学期が始まる18日の朝に子どもたちと出会い、充実した夏休みを過ごしたことが子どもたちの表情から感じ取ることができました。

 さて、2学期が始まりました。2学期は長い学期です。それは、いろいろとチャレンジするチャンスが多いということができます。大きな行事に目が行きがちですが、日常の小さな場面のことでもチャレンジはいいと思っています。長い2学期ですが、そのような1日1日の積み重ねが子どもたちを成長させ『終わってみれば短かったな』と感じる2学期になるのだと思います。始業式では、【汗をかく】という言葉で話をしました。汗をかくというのは、“一生懸命取り組む、自ら進んで進んで行動する”という意味があります。自分がチャレンジしたいことを持ち、よく考え、自ら行動して、たくさんの経験を積んで成長する2学期にしてほしいと思います。
 
 夏の全国高校野球選手権が甲子園で行われていました。この夏から声出しの応援もあって大変盛り上がっていました。途中で敗れてしまったある高校の監督さんの言葉が記事になっていました。「甲子園のベスト8だろうがなんだろうが、ゴミが落ちていたら拾う方がえらい。」と語り、宿舎前のゴミ拾いを全選手で行い帰郷したそうです。“価値”というものは成績にもあると思いますし、このように人としての行いや思いにもあるものだと考えています。勝つことの価値は限られた人やチームでのものですが、後者はすべての人たちが持てるものです。サッカーのサポーターが行うゴミ拾いや大谷選手が球場のゴミ拾いをすることを運を拾っていると話すのは有名な話です。【汗をかく】そんな活動の中でいろいろな価値を見出してほしいと思っています。
 長い2学期となりますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
 

1学期が終了しました

「1学期を終えて」
                                                                                          校長 二瓶 明紀

 1学期75日間が終わりました。5月に5類に移行し教育活動も少しずつ新しい形や以前の取り組み方に戻して進めてきております。6月24日には第115回の運動会を実施しました。前日や早朝の会場準備、競技中もPTAの方々にお手伝いをいただいて子どもたちが力を発揮できる環境を整えていただきました。運動会に真剣に向き合う子どもたちの姿をマナーある観戦で盛り上げてくださったことに心よりお礼申し上げます。また、5年生の宿泊体験学習、人権教室(3・4年)、3年ぶりの水泳教室、コミュニティ・スクールの方々はじめたくさんの保護者の方々にもお手伝いしてもらって体力テストも行いました。そして、4年生は1回目の鳥取県賀露小学校との交流も行いました。1年生を筆頭に4月から日々子どもたちが成長していく姿を見ることができた1学期でした。明日から27日間の夏休みです。夏休みの合い言葉「しっかり朝食・じっくり勉強・たっぷり運動・ぐっすり睡眠」を大事にして、普段できないことを時間をゆったり使って取り組んだり、1学期に学んだことをさらに深める時間にしてほしいと思います。

 さて、4日に九州大学の学生さんが「環境」について考える授業を4年生の教室で行ってくれました。自然エネルギーと釧路湿原の生態系についてがテーマでした。湿原で暮らす生き物と自然エネルギー(太陽光パネル)を使う私たちとで立場を変えながら“環境に優しいとは”を考えて意見交換する学習でした。たくさんの意見が出てあっという間に時間が過ぎました。大切だと思ったのは、答えを絞り出すのではなくいろいろな見方をして意見を出し合っていることでした。4年生は昨年の湿原学習で生き物のことをたくさん知っていました。また自然エネルギーは私たちの暮らしでは欠かせないことも知っています。互いの立場で意見を出すことで共存していこうとする思いのある意見に感心しました。きっとこのような学習や思いが郷土を愛することや環境を大切にしながら生活する心を育む基礎になるのだろうと感じました。
 さぁ夏休みです。生活や運動、そして学習、それぞれの家庭での予定など思いを巡らせて夏休みがスタートすることでしょう。事故に遭わないように十分気をつけてすごしてもらいたいと思います。最後に、1学期中保護者の皆様にはたくさんのご理解とご協力をいただきました。改めてお礼申し上げます。夏休み中の活動、2学期もどうぞよろしくお願いいたします。
 

時をつなぐ

「時をつなぐ」
                                                                       二瓶 明紀

 「みんなで団結して最後まで全力でがんばろう!」今年の運動会のスローガンです。運動会に向けて準備が進んでいます。グラウンドで走る、投げる、引く、ダンス、応援…傘踊りの練習も行われています。無事に開催できることを祈りながらこの学校便りを記しています。保護者、地域の皆様にもいろいろとご理解とご協力をいただいて開催できますことを感謝申し上げます。

 さて、新聞にも掲載されていましたが6月9日に鳥取県の商工会議所女性会の方々が来校され、しゃんしゃん傘を寄贈していただきました。朝の短い時間の訪問でしたので児童会の代表に受け取ってもらいました。鳥取小学校では、運動会で実際に使用しているしゃんしゃん傘踊りの傘です。代表の方は、鳥取小学校の児童に直接渡すことができて本当にうれしいとおっしゃっていました。明治17年に賀露港から釧路に渡った鳥取士族がこの地域を開拓していったとされています。昭和38年の鳥取開基80年記念式典で当時の鳥取市長からお祝いの傘と講師が派遣されます。しゃんしゃん傘踊りは、その後保存会が設立され、鳥取小で行うようになったそうです。遠く離れた鳥取市との交流が時をつないでいくことに伝統校の重さを感じます。今回来校された方々が、口々に来ることができてよかったとおっしゃっていました。その声と表情から今後も継承していかなければと強く感じた贈呈式となりました。(その後も商店街の方から傘を送っていただきました。ありがたいことです。)
 また6月3日の土曜活動日には、1日防災教室として津波についての避難訓練。そして消防署の方からの講評と放水訓練の様子を見せてもらいました。その後は、各学年ごとに「防災カルタ」「けむり体験」「防災ゲーム(いろいろなシチュエーションでどのように考えて避難所で生活するか)」などに取り組みました。このところ地震情報も多く聞きます。万が一の備えのため、ご家庭でも防災備品の確保や避難場所の確認などを話題にしておくとよいかもしれません。
 
 学校前の花壇が、きれいな花で彩られました。PTAの方々、花壇ボランティアの方々、ありがとうございます。1学期も残り1ヶ月となりました。7月も本校へのご支援・ご理解をよろしくお願いいたします。
 

6月に入りました

「みんなの顔が見える集会でした」
                                                              校長 二瓶 明紀

 5月に入り、暖かな日差しが届く日も多くなってきました。グラウンドの整地も終わり、外で走り回る子どもたちの姿を見ることができます。4月末に行った保護者面談やPTA活動についての承認など大変ありがとうございました。5月8日から新型コロナが5類感染症に移行となり学校の対策も変わってきています。感染や不安などがありましたら学校まで連絡をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 5月12日には、体育館で全校児童が集まった「1年生を迎える会」が行われました。リモートでしばらく行われていましたが、みんなが集まって行うよさを改めて感じる会でした。2年生は、1年生と一緒に輪くぐり遊びを行いました。最後にみんなで『大成功』って声を合わせるの素敵でした。踊りながら入場した3年生は、会場から大きな手拍子がありました。心のこもったプレゼントを用意してくれた4年生、学校行事をコミカルに紹介してくれた5年生、会場づくりや先生紹介をしてくれた6年生、そして、1年生のダンスも1ヶ月前の姿とは違ったキラキラものでした。この一体感がつくりだす雰囲気と成就感を大事にしながら教育活動を進めていこうと考えています。
 
 さて、校庭にも町の中にもタンポポの絨毯が広がっています。2年生の国語では、『たんぽぽのちえ』という説明文があります。自然の中で生息するタンポポの知恵を読み取る学習です。そんなタンポポですが、街中で見られるものはそのほとんどが「西洋タンポポ」と呼ばれるものです。それに対して「日本タンポポ」というものをご存知でしょうか。西洋タンポポが外来種もしくは在来種との交雑種と言われていますが、日本タンポポは在来種です。私は「エゾタンポポ」という名前の方がしっくりとくるのですが…。両者の違いは、花の下にある総苞片という花を包むところが閉じているか反り返っているかで見分けられます。また、「西洋タンポポ」は1年中発芽するのに対して「日本タンポポ」は春にしか発芽しません。なかなか見つけにくいのですが、実はこの日本タンポポ、鳥取小学校のまわりにあるのです。昨年も今年もしっかりと咲いています。私だけでしょうけど毎春こっそりテンションがあがっています。春にしか見ることができないので、校門付近を散策してみてください。
 また、15日には交通安全指導を行いました。暖かくなると自転車などでの行動範囲が広がります。歩道での乗り方や歩道のない道での乗り方、スピードの出し過ぎや飛び出しなど家庭でも十分注意していただきたいと思います。そして4月より、ヘルメット着用が努力義務化されました。安全面のためできるだけ着用するようにしてください。6月もどうぞよろしくお願いいたします。
 

今年度もよろしくお願いします

瞳を輝かせる1年に
                                                         鳥取小学校長 二 瓶 明 紀

  今年は桜の開花が早く各地の桜のたよりが届いています。そんな春の訪れとともに新学期がスタートしました。今年度の鳥取小学校は、1年生45名を迎え、全校児童300名でスタートを切りました。保護者の皆様におかれましては、お子様のご進級、ご入学、おめでとうございます。6日に行われた入学式、新1年生は緊張感を感じさせながらも姿勢正しく真剣な目で話を聞いて参加していました。午前中には、始業式を行い、2年生以上の子どもたちも活気に満ちた表情でスタートを切りました。その中でも6年生は最高学年として、始業式前日から1年生の教室設営を手伝い、今は毎日のお世話をがんばっています。教室が2階になった2年生、玄関がかわって社会や理科が始まった3年生、初めて委員会に参加した4年生、高学年の仲間入りとなった5年生、給食もたくさん食べて元気な1年生。令和5年度の鳥取小学校がスタートしました。教育活動においてはマスク着用を求めないことが基本となりましたが、感染対策を怠ることなく教育活動を進めてまいります。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 
 

ようこそ

◇◇◇令和4年度の教育活動を終えて◇◇◇
                                                                                 校長 二瓶 明紀
 
 今年度の教育活動を終了いたしました。この1年も感染予防や拡大防止のためにいろいろと調整しながら活動や内容を考えて取り組んできました。少しずつできることが増え、元に戻る兆しがが見えてきました。この1年、保護者、地域の皆様には本校の教育活動に対し、ご理解とご協力をいただき大変ありがとうございました。心からお礼申し上げます。

 子どもたちに修了証書を渡しました。修了証書には、1年間の学校生活を終え、心も体も考え方も立派に成長したという意味が込められています。もしかしたら自分自身ではあまり意識できていないかもしれません。毎日毎日の積み重ねだからです。しかし、ちょっと振り返ってみると実は、自分では気づかないうちにできることが増え、クオリティが上がっていたり、考え方やものの見方が変化しているのです。自分の成長を感じることが自己肯定感を高めることになります。きっとできた喜びやできなかった悔しさ、やり遂げた自信、相手へのやさしさ…たくさんの経験でひとまわり大きくなっているはずです。ぜひご家庭でもこの1年で成長したお子さんの姿を認め、新年度に向けて意欲を高めていただきたいと思います。そして、17日には卒業証書授与式を行い、59名の6年生が小学校を巣立ちました。今年度は、マスクをはずして卒業証書を授与をしました。凜とした表情で参加する6年生の姿に6年間の学びを感じた式となりました。自分を信じ、夢や目標に向かって大きく羽ばたいてほしいと願っています。

 『袖振り合うも他生の縁』と言いますが、鳥取小学校の1年を終えて、子どもたちや教職員はもちろん、地域の方々や学校へ来校されるいろいろな方々の“縁”を感じました。たくさんの出会いがあり、かかわり合い、経験し、意欲を高めたり、深めたりしました。そんな皆さんに支えられ、子どもたちが生き生きと活動する姿がありました。この1年で経験した歩みが力となり、来年度そしてその先への糧となることを期待しています。  
 私たちは教職員は、次年度も子どもたちがよりよい成長をしていけるよう一体となって教育活動を進めてまいります。保護者、地域の皆様には今後とも鳥取小学校の教育を支えていただけますようお願い申し上げます。今年度のご支援に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。  
 

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