29日(木)の3時間目に、2学年1組において高柳教諭が社会科の授業を公開しました。今年度本校で推進している校内研修の一環です。多くの学校では秋に教育局や市教委の指導主事に授業を公開し、授業改善についての研究協議が行われて、その年度の校内研修が実質終了となりますが、本校では3月まで続きます。年間を通して授業改善に取り組んでいこうとする姿勢は教師という仕事に真摯に向き合っている証であると思います。
本時は「関東地方」について学ぶ単元の5時間分の3時間目に当たりました。「東京大都市圏の拡大によって、どんな問題が起こり、どのようにその問題を解決していくか」という課題が設定されていました。高柳教諭はこの課題を解決するための材料として、都心の駅(新宿駅や渋谷駅)の朝のラッシュアワーの動画を用意していました。生徒たちにとって東京大都市圏は知ってはいても実感が伴っていないため、何もない中で課題解決に当たると、教科書や資料集だけに頼ることが考えられ、発想が広がっていきません。そこでこの動画が大いに活躍しました。生徒たちはこの動画から、大都市圏における様々な課題を発見していき、タブレットに記録していきます。そして、互いの考えを交流し、自身の考えを深めていきます。その後、資料集等を駆使して、見事に課題を解決していきました。高柳教諭は3学年の学級担任であり、進路指導の責任者でもあります。入選が間近に迫り多忙を極める時期でしたが、そんな中でも質の高い授業を公開してくれました。特別ではなく、日常の授業から質の高さを実感させる高柳教諭の授業実践はすごいと思います。